ニュース
「運用管理とセキュリティ強化をSDNで実現」、アライドテレシスが新ソリューション
IT資産管理や脅威検知システムと連携、運用負荷を大幅に軽減
(2014/12/11 14:39)
アライドテレシス株式会社は11日、新SDNソリューション「Secure Enterprise SDN Solution」を発表した。2015年第2四半期の販売開始を計画しており、2015年2月にはシステムデモを公開する予定だ。
「Secure Enterprise SDN Solution」は、ネットワーク運用管理の効率化とセキュリティ強化を実現する、新しいコンセプトのSDNソリューション。アライドテレシスでは、ストラトスフィアとの技術協力のもと、OpenFlowを用いたSDNソリューション「OmniSphere」対応の無線LANアクセスポイント「AT-TQ3600」、10Gigabit Ethernet(GbE)対応インテリジェントエッジスイッチ「AT-x510-28GTX」を開発し実証を重ねてきた。今回はそうしたネットワーク製品だけでなく、ラクラスの人事ワークフロー、クオリティソフトのIT資産管理ツール「ISM CloudOne」、トレンドマイクロの脅威検知システムといった製品と連携し、新たなSDNソリューションを提供する。
具体的には、業務利用の端末/所有者等を管理する、人事ワークフロー/IT資産管理データベースに対してネットワークポリシーを設定し、SDNコントローラーでネットワーク接続を自動制御する仕組み。例えば、オフィスのレイアウト変更や人事異動の際にも、人事ワークフロー/IT資産管理ソフトとネットワークポリシーが連動しているため、新たなオフィスや所属部署へ移ったタイミングで、自動的にSDNコントローラが変更設定を実施する、といったことが可能になる。これにより、管理対象機器の設定工数を削減できるという。また設定も、“ゼロタッチコンフィグ”のようにプラグ&プレイで接続するだけでよく、運用負荷の大幅な軽減を実現するとした。
セキュリティ面では、SDN技術と脅威検知システム製品を組み合わせることで、検知した不審な端末や不正アクセスの通信を動的に隔離・遮断する不正侵入防止を実現。ネットワーク側で不正アクセスを自動的に制御できるため、セキュリティリスクの最小化と早期復旧を行えるとした。また、セキュリティにおけるグレーイベント(不正であると断定はできないが疑わしいイベント)のハンドリングが可能になる点もメリットとのこと。
加えて、オフィスにおけるワークフロー、就業管理、人事データベース、給与計算システムや、IT資産管理、セキュリティー統制、脅威検知システムなどと連携・連動することにより、アプリケーションとネットワークの双方を監視するダブルセキュリティチェック体制を確立できる。これにより、無線/有線環境を問わず、安全なネットワーク環境を実現するとしている。
なお、アライドテレシスは自治体/文教/医療市場を皮切りに同ソリューションを販売する考えで、MDMソフトなどとの連携を含め、SDNを中心とした幅広いソリューションの提案を強化するとしている。