週刊データセンターWatch:

ESR「コスモスクエア データセンター OS1」が竣工、稼働は2025年5月から

 不動産アセットマネジメントを手がけるESR株式会社は、大阪府大阪市住之江区において、同社グループ初のデータセンター「ESR コスモスクエア データセンター OS1」の建物が8月28日付けで竣工したことを発表した。データセンターとしての稼働開始は2025年5月を予定している。

「ESR コスモスクエアデータセンターOS1」

 OS1は、大阪市中心部から10km以内の距離に立地。プロジェクトとしては全3棟からなるキャンパス型が予定されており、OSはこのうちの第1期物件にあたる。敷地面積は8146平方メートルで5階建て。顧客として、ハイパースケーラーをおもなターゲットにしているという。受電容量は25MW。

 施設としてのOS1は、8つのデータホール(合計面積5950平方メートル)を備える。各データホールには336ラック、合計2688ラックを準備するとしている。

 また、物流施設開発で得たノウハウをデータセンターにも活かすとしており、エントランスホールを緑豊かな温もりあるデザインにするなど、働き手や訪問者にとって魅力ある施設にするという。なお年間平均PUEは1.3以下で、CO2排出削減にむけた取り組みも進める。

 8月の竣工の時点では、建物の基本構造(コア)と外装(シェル)が完成した。サービス開始予定の2025年5月に向けて、データセンターとしての設備工事を進めていく。なお、第2期にあたる「OS2」、第3期の「OS3」は計画地内で順次開発していく。