週刊データセンターWatch:

さくらインターネット、経済安全保障推進法に基いたGPU 2000基の整備計画が完了

 さくらインターネット株式会社は、北海道の「石狩データセンター」において、「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」約2000基の整備計画が完了したと発表した。これにより、同社の生成AI向けクラウドサービス「高火力」の計算能力は2.0EFLOPS(エクサフロップス)に達した。

さくらインターネット「石狩データセンター」に導入された「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」

 さくらインターネットでは2016年からGPUリソースサービスを提供している。2023年6~7月にかけて、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資「クラウドプログラム」の供給確保計画に向けた認定を経済産業省から受け、「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」の整備計画を進めていた。

 当初の計画では、2.0EFLOPS分の計算能力を2025年3月までに整備するとしていたが、約7カ月の前倒しで完了した。なお2027年12月末までにはGPU数にして約8000基、16.9EFLOPS分にまで計算能力を拡張する計画が進められている。

 サービスとしての「高火力」は2024年1月から提供中。今後は時間単位での貸出や、環境を柔軟に構築できるクラウドサービスなどの提供も検討している。