週刊データセンターWatch:

ソフトバンクとIDCフロンティア、苫小牧市で2026年度に新データセンター開設

 ソフトバンク株式会社と株式会社IDCフロンティアは、北海道苫小牧市での新規データセンター建設にあたって、経済産業省が費用を一部負担する「データセンター地方拠点整備事業費補助金」(令和5年度)への応募が採択されたと発表した。受電容量50メガワット規模のデータセンターを2026年度にも開設する計画。

北海道苫小牧市で建設予定のデータセンター完成イメージ

 国内データセンターは約8割が東京・大阪圏に集中しているが、災害耐性や電力負荷のの観点から、全国での分散建設・展開が近年求められている。そこでソフトバンクとIDCフロンティアは経産省の補助金制度を活用。苫小牧市に新たなデータセンターを建設することとした。

 第1段階として、50メガワット規模データセンターの2026年度開業を目指す。生成AI開発などへの活用を想定した、高度な計算基盤を構築するとしている。電力は、北海道内で生産される再生可能エネルギーを100%利用する予定。

 なお、将来的には施設規模を300メガワット超、敷地面積70万平方メートルにまで拡大させたいという。

 ソフトバンクでは、次世代の社会インフラ構築を事業ビジョンに掲げており、苫小牧市のデータセンターはその要となる「Core Brain(コアブレイン)」として構築。都道府県単位で設置する「Regional Brain」との連携を図っていく。