週刊データセンターWatch:

石狩市の再エネ100%データセンター運営に向けて、シスコなど5者が協定

 石狩市、合同会社石狩再エネデータセンター第1号(ISRD)、シスコシステムズ合同会社、ほくでん情報テクノロジー株式会社、株式会社ビットメディアの5者は、地産地消の再生可能エネルギー100%データセンターの運営に向けて、協定を締結したと発表した。

 協定の名称は「SapporoIX PoC環境を使った企業誘致に関する協定」。石狩市とISRDのデータセンターへの誘致に向けて、ハイブリッドクラウド運用の検証インフラなどを提供する計画が進められているが、今回の協定により、誘致体制がより強化されるとしている。

 具体的には、ほくでん情報テクノロジーが札幌市内で運営しているデータセンター内にマルチサイト・マルチクラウド運用のためのPoC環境を構築。運用モデルの最適化、仮想リソース利用状況を把握する。またビットメディアは、再生エネルギー利用モデルとデマンドレスポンス機能を同PoCに実装するとしている。

 今後はPoC環境の提供に加え、運用に必須となるネットワーク構成、セキュリティなどの検証環境も準備していく。さらには、再生可能エネルギー100%利用データセンターならではの運用モデル検証にも取り組んでいきたいという。