週刊データセンターWatch:

IDCフロンティアの「高負荷ハウジングサービス」、サイバーエージェントのAI研究基盤で採用

 株式会社IDCフロンティアは、超高発熱機器対応の「高負荷ハウジングサービス」が、株式会社サイバーエージェント(CA)のAI開発基盤構築にあたって採用されたことを発表した。

サイバーエージェントが導入した「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」搭載サーバー

 「高負荷ハウジングサービス」は、IDCフロンティアの東京府中データセンターにて提供中のサービス。AI開発などに利用されるGPU/HPCサーバーなどの運用が想定されており、1ラックあたり最大20kVAまで機器を運用できる。

 CAでは「高負荷ハウジングサービス」を利用して、NVIDIA H100 Tensor コア GPUが80基分が搭載されたサーバー群を運用する。これは国内最大規模とみられ、おもにAIの分散学習に用いるという。

 インターネット広告事業におけるAIの研究は、CAでは2016年からスタートしており、NVIDIA DGX A100を空冷空調データセンターで運用してきた実績もある。その後、大規模言語モデル(LLM)にも取り組み、より多くの計算リソースが必要になっていた。

 「高負荷ハウジングサービス」の利用により、H100 Tensor コア GPU搭載サーバーを1ラックに複数台設置できるようになった。また、冷水コイルを組み合わせたリアドア型空調機により、安定した冷却ができることも採用の理由という。