週刊データセンターWatch:

IIJ、千葉県白井市のデータセンターキャンパスで2期棟の運用を開始

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、千葉県白井市の「白井データセンターキャンパス(DCC)」にて、2期棟の運用を7月から開始した。最終的な収容規模は約1100ラックを予定しているが、今回はこのうち約50%分を提供する。

「白井データセンターキャンパス」俯瞰図。右側奥の建物が2期棟

 白井DCC全体では約4万平方メートルの敷地を確保済み。1期棟の運用はすでにスタートしていたが、サービスの需要拡大などをうけ、2022年5月から2期棟増設を進めており、このほど完成した。

 2期棟の敷地面積は8000平方メートル、最大受電容量は10MW。メガクラウドサービスのプロバイダーではなく、プライベートクラウドを構築したい企業、SI事業者などの使用を想定しているという。

 IIJによれば、データセンターで利用されるCPUの最大消費電力が今後300Wを超えるであろうこと、省エネ法におけるベンチマーク制度ではPUE 1.4以下という水準が示されていることなどから、より一層の省エネないし再エネ利用が必須だと判断。2期棟では外気冷却空調方式、リチウムイオン蓄電池による空調電力のピークシフトなどの技術を積極的に導入するなど、カーボンニュートラルの取り組みを強化した。