週刊データセンターWatch:

NEC、印西データセンター内にAWSとの接続拠点を開設

 日本電気株式会社(NEC)は、「NEC印西データセンター」(千葉県)において、AWS(Amazon Web Services)への専用回線接続拠点を開設した。データセンターとAWSの併用などを希望する顧客に対し、より柔軟な接続サービスを提供するのが狙い。

NEC印西データセンターにおける「AWS Direct Connect」利用イメージ

 NECとAWSとの間では2020年11月、コーポレートレベルの戦略的協業契約が締結された。以来NEC側では、AWS認定資格保有者の育成を強化。日本国内の官公庁・金融機関のレギュレーションに対応したメニュー開発などでも協力してきた実績がある。

 今回、NEC印西データセンター内に開設されたのは「AWS Direct Connect」の拠点。これにより、同データセンター内で各種サーバーを運用する等、データレジデンシーをしっかり確保しながら、AWSの各種クラウドサービスを容易に利用できるようになる。またサービス間の接続は専用回線による構内接続で行われるため、セキュリティ・速度・遅延の観点などでもメリットが多いとしている。

 NECでは、AWS認定資格保有者を2023年5月末までに3000名とする目標を前倒しで達成。5年後の2027年度には約6000名体制にまで拡大するなど、AWS関連サービスの供給体制をより強化するとしている。