週刊データセンターWatch:

【データセンター用語集】オンサイトとは

 英語における本来の意味は「現場」「現地」などで、表記は「on-sight」。データセンターやITの分野では、「現場に足を運んで行う作業」という文脈で用いられる。他の言葉を組み合わせて、例えば「オンサイト保守」「オンサイト運用」などと表現されることも多い。

 「データセンターでサーバーを運用する」と一口に言っても、サーバー設置者は通常、サーバーの近隣に24時間365日居続ける訳ではない。離れた場所にあるオフィスなどから稼働状況を適宜リモートで確認するのが一般的だ。

 しかし稼働中のサーバーが突然故障したり、トラブルを起こす可能性はある。設置者が直接出向いて対応するのも手段の1つだが、遠隔地からデータセンターへ足を運ぶには当然、時間やコストがかかる。

 そこでデータセンター運営会社やシステム開発会社などに対し、故障対応はもちろん、日常的な保守まで委託する方法もある。データセンターに詰めている現地要員、拠点から一時的に派遣される作業担当者などがまさに現場へ足を運んで作業するため、その性格上「オンサイト○○」と呼ばれる。

 この他、機器の故障時に設置場所へ修理担当者を呼んで作業してもらう「オンサイト修理」も、非常に良く見かける表現である。なおオンサイトの反対語は「オフサイト(off-site)」で、「現地に赴かない」「リモートで行う」などの意味がある。