週刊データセンターWatch:

【データセンター用語集】床荷重とは

 データセンターの性能指標の1つで、床あたりの積載能力を表す。本来設置したいサーバー等の機器が、重量の観点から問題なく設置できるか確認する上で重要となる。単位はおもに「○○kg/㎡(平方メートル)」。「床耐荷重」も、ほぼ同義。

 サーバーの重量は1台では10~20kg程度。しかし設置のための専用ラックの重量は100kgを超えるケースが多く、ラック内にサーバーを集積させるとなれば大変な重量となる。一般的なオフィスの床荷重は300~500kg/㎡とされ、それを超えると床が抜けかねない。

 一般的な建造物をデータセンターへ転用している場合、床荷重は低い傾向にある。対して、データセンター専用に設計された施設の床荷重は1000kg/㎡(つまり1㎡あたり1トン)を超える例がほとんどで、中には2000kg/㎡の施設もある。将来的に機器の増設を計画している場合、床荷重の猶予が大きい施設ほど有利なことは言うまでも無い。

 なお事務用のオフィス物件においても、サーバーラックの設置を想定し、部分的に床荷重を高めている例もある。