週刊データセンターWatch:

エクイニクス、データセンターの冷却システム運用で新基準

 エクイニクスは、データセンター使用電力量削減にむけて、センター内での運用温度範囲を拡大するとのコミットメントを発表した。設備安定のため、過度に低い室内温度で運用されている事例などを適宜見直し、エネルギー消費の効率改善を目指す。

 データセンターでは高性能なIT機器が集中運用されている都合上、その安定稼働のために冷却用空調システムが導入されている。よって冷却にかかる電力をいかに削減するかが、サステナビリティなどの観点から極めて重視されている。

 エクイニクスでは今後、データセンターにおける運用温度の範囲基準を全般的に改める。具体的には27度を上限とする予定。これは米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)のA1A規格に準拠するものという。

 エクイニクスが全社で消費する電力のうち、データセンターなどの冷却システム利用分が約25%を占めている。世界各地のデータセンターで新基準を適用することで、最大10%程度のエネルキー効率改善が見込まれるという。