週刊データセンターWatch:

【データセンター用語集】アベイラビリティ(可用性)とは

 あるシステムにおいて、機能やサービスを安定的・正常に使い続けられる性能のこと。「アベイラビリティが高い(低い)」などと表現する。英語では「Availability」で、日本においては「可用性」の訳語がよく用いられる。

 データセンターやサーバーは、24時間365日体制での運用が前提となっているため、数時間・数分の故障であっても大きな問題となりやすい。望んでいる機能が、望んでいるだけ使えているかという意味で、ITシステムにおけるアベイラビリティは重要な概念とされる。

 アベイラビリティはシステム総体としての性能であり、ハードウェア故障を起こしにくい高品質な部品を選んだり、故障を起こさないよう事前にメンテナンスをする、故障しやすい部位を多重化することなどでアベイラビリティは向上する。

 なお、アベイラビリティを数値的に現したい場合は「稼働率」をベースとするのが一般的。1日24時間のうち、12時間だけ正常動作している場合は稼働率50%、23時間55分動作していれば同99.65%となる計算。