週刊データセンターWatch:

NTTデータ、サーバールーム室内環境のリアルタイム可視化システムを運用開始

 株式会社NTTデータは、サーバールーム室内環境のリアルタイム可視化システム「Green DC energy management」を開発し、運用を開始した。サーバールーム内の温湿度、給気温度、電流値、電力消費量、CPU稼働率、冷却エネルギー、再生可能エネルギー導入量などを一元管理できる。

「Green DC energy management」画面イメージ

 NTTデータでは、全社使用電力のうち約8割がデータセンター分となっている。現在は、カーボンニュートラルの達成に向けて100%再生可能エルネルギーの導入を積極化。豊洲センタービルなど一部施設では全電力の100%再生エネルギー化を実現している。こうした取り組みと同時に、サーバールームの運用改善を図っており、「Green DC energy management」の開発もその一環という

 「Green DC energy management」では、空調機、室内温度センサー、サーバー1台ごとの電流値や給排気温度などを総合的に可視化しているの特徴。これにより、運用上の問題点が容易に発見でき、継続的な改善につなげられるとしている。また空調AI制御による最適化の結果、2022年4~5月には冷却エネルギーの35%削減を達成した。

 本システムはNTTデータの自社データセンターへ順次展開する計画。現在建設中の三鷹データセンターEAST2期棟にも導入される予定。