週刊データセンターWatch:

【データセンター用語集】SDNとは

 「Software Defined Networking」の略称。Definedは「定義された」「定義済み」などの意で、直訳すれば「ソフトウェアによって定義されたネットワーク」。実態的には、ネットワーク構成をソフトウェアによって仮想的に構築・調整するための技術、あるいは概念のこと。

 一般的なネットワークは、ルーター、ファイアウォール、スイッチなど用途の異なる機器を複数組み合わせて構築する。そのため、ネットワークの構成を変更する場合、各機器ごとに個別の設定を行わねばならず、管理上の大きな負荷となっていた。

 しかしSDNでは、ソフトウェアによる「SDNコントローラー」を介在させることで、異なる機器の設定を一括・同調的に変更できるようになる。パケットの経路制御、通信帯域の制御などが可能となる。

 SDNを実現する技術の1つに「OpenFlow」がある。OpenFlowは通信プロトコルの一種で、関係機関・団体による標準化も進められている。