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野村総合研究所、「大阪第二データセンター」で拡張工事、2023年2月開所へ

 株式会社野村総合研究所(NRI)は、「大阪第二データセンター第二棟」の建設を開始した。2023年2月に開所する予定。

野村総合研究所(NRI)の「大阪第二データセンター第二棟」建設イメージ

 NRIの大阪第二データセンターは、関西地区における基幹施設として2016年4月に運用を開始。デジタルトランスフォーメーション(DX)やクラウドサービス関連の事業拡大に伴って設備を増設する運びとなったことから、第二棟の建設に着手した。

 第二棟では、耐災害性・耐障害性・高セキュリティなどの要件は既存第一棟と同水準としつつ、第一棟と第二棟で受変電の電気設備等を連携動作させるなど、エネルギー効率の面でさらなる改善を加えた。冷却効率の高い「ダブルデッキシステム」、冬季に外気を利用して冷水を作る「フリークーリング」などの技術も採用する。

 なお第二棟の建設計画については、「産業競争力強化法に基づく事業適応計画(エネルギー利用環境負荷低減事業適応計画)」の認定を受けた。2025年3月期にはセンター全体の炭素生産性を11.2%向上(2022年3月期比)させるとの具体目標が設定されている。