週刊データセンターWatch:

デジタルエッジ、CTCから国内データセンター5拠点を取得

 デジタルエッジ(本社シンガポール)は、日本国内のデータセンター5拠点を伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)から取得した。取得額は260億円で、デジタルエッジが国内で実施した単一案件の投資としては最大。

 今回、CTCからデジタルエッジに譲渡されたデータセンター5拠点は、東京、横浜、神戸にて稼働中の施設。規模にして5000ラック、18.5MW相当の電力を供給している。なお5拠点中4地点については土地を含む不動産もデジタルエッジが保有することとなり、今後の新規データセンター建設がスムーズに進む効果も期待されているという。

 譲渡後も、CTCはこれらのデータセンターを引き続き活用していく。両社では、戦略的・長期的なパートナーシップを今後も構築するとしており、ITアウトソーシングで実績のあるCTC、データセンター事業を国際展開するCTCというお互いの強みを補完しあうことで、顧客企業の更なる期待に応えていく。

 調査会社の予測データによれば、東京のコロケーション市場は2021年からの5年間でCAGR(年平均成長率)が9%、また大阪では同21%に達するなど、順調な成長が見込まれる。デジタルエッジでは、既設データセンターの拡張などについても積極的に取り組む。