IDCが2021年の国内データセンター市場予測を発表、前年比11.6％増の1兆7341億円

　IT専門の調査会社であるIDC Japan株式会社は、日本国内のデータセンター（DC）サービス市場の最新予測を発表した。2021年のDCサービス市場について、前年比11.6％増の1兆7341億円と予測している。

国内データセンターサービス市場予測（出典：IDC Japan）

　2021年はまさに新型コロナウイルス感染症（COVID-19）問題が吹き荒れた年だといえるが、IDC JapanはDCサービス市場の成長率に対するCOVID-19のマイナス影響は、ほとんどなかったとしている。パンデミック初期は顧客側で投資の先送りの事案が部分的に発生したものの、ITインフラのリモート運用、インターネット上で展開される各種サービスの利用拡大などの後押しがあり、市場は順調に拡大した。

　またAWSやAzureなどパブリッククラウドの利用が広がり、クラウドサービスプロバイダーに対して大規模DCを貸し出すタイプのサービスも伸長。今後も国内DCサービス市場は高い成長が続く見通しという。

　IDC Japanの予測によれば、同市場における2020年～2025年の年間平均成長率（CAGR）は12.5％。2025年の市場規模を2兆7987億円と予測している。