週刊データセンターWatch:

NTT、世界各地でデータセンターを増強。サーバールーム面積を約2割拡大へ

 NTTグループは、グローバルデータセンターのサーバールーム面積を約2割拡大し、全世界でおよそ60万平方メートル規模にすることを発表した。

 NTTでは、北米、EMEA(欧州、中東、アフリカ地域)、アジア、インドでデータセンターを運用している。これらの地域において、データセンターの新設などを今後1~2年で相次いで行う方針が示された。

 北米では2020年から201年にかけて、バージニア州アッシュバーンにて既存施設の拡大を実施したほか、オレゴン州ヒルズボロ、カリフォルニア州サンタクララ、イリノイ州シカゴに3つのセンターを新設した。2022年初頭にはアリゾナ州フェニックスにも新設する予定。

 EMEA域内では今後2年で6カ国・9市場に向けたデータセンターを13カ所建設する。サーバールーム面積は5万平方メートル規模となる見通し。ウィーンやチューリッヒ、ロンドン、ドイツでは既存施設の増床を行う。

 この他にもアジアおよびインド地域でデータセンターの新設や増床を実施する。また各データセンターを結ぶネットワークも増強するとしており、このうちシンガポールやマレーシア、インドを接続する海底ケーブル「MIST」は、2023年中頃の竣工を目指して工事が進められている。