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ALSOKが「ALSOK指紋認証カード」発売、ICカード上で直接指紋を読み取り

 ALSOK(綜合警備保障株式会社)は、「ALSOK指紋認証カード」の販売を開始した。非接触ICカードそのものに指紋認証機能を搭載。紛失時の不正利用防止効果に加え、コロナ渦における非接触応対の推進にも有効だという。価格は1枚あたり6800円。運用にあたっては、指紋登録装置3000円、専用ソフト5000円などの費用もかかる。

「ALSOK指紋認証カード」

 「ALSOK指紋認証カード」は一般的なサイズのICカードながら、指紋認証部および指紋認証結果表示部を搭載。カードの指紋認証部を指で押さえながら入室用カードリーダーになどにタッチすると、リーダー側からの電力供給によって指紋認証が実施される仕組み。

 これにより、カードの利用登録を行った人物だけが認証を解除できるため、紛失時に不正利用されないだけでなく、カードの貸し借りによるなりすましも防止できる。また、カードリーダー側に指紋認証装置を導入しなくても、カードと指紋による二重の認証が可能になるため、扉数が多い施設でのコスト削減に繋がるとしている。

 現在は、機械警備サービス管理用のカードリーダー「FE-891A」、鍵保管箱「KM-E583A」と組み合わせて利用できるが、対応装置については今後拡大させていく予定。