週刊データセンターWatch:

【データセンター用語集】IXとは

 「Internet Exchange」の略称で、インターネットにおける「相互接続点」を意味する。インターネット接続プロバイダー(ISP)やデータセンターが、お互いのネットワークを接続するための設備、施設などを指す。

 インターネットは、IT企業や公共機関などさまざまな立場の団体が、世界各地でそれぞれ独自に構築しているネットワークを相互に接続し、利用しあうのが本質的な姿である。しかし、世界で無数にあるネットワーク全てが、お互いの接続のための専用回線を用意するのは現実的ではない。

 そこで、さまざまなネットワークの接続先を1カ所に集約することで、作業面・コスト面の負荷軽減を図ろうというのがIXの考え方である。これにより、あるネットワークはIXに接続するだけで、同一IXに接続する他のネットワークと相互接続を行うのと同等の効果が得られる。

 IXは複数存在する。日本国内では「JPIX」「BBIX」「JPNAP」などが著名。全世界では数百のIXが稼働中とされる。またIX設備は、データセンターと同等の対災害性能・セキュリティ性を備えた施設内に設けられるのが一般的。