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富士通、DX時代の統合ソリューション「FUJITSU Hybrid IT Service」発表~2020年度までに売上1兆円を目指す

 富士通株式会社は、デジタルトランスフォーメーション(DX)関連技術の統合ソリューション群「FUJITSU Hybrid IT Service」を発表した。すでに提供中のクラウドサービスのエンハンス版など複数の機能から構成される。6月から2020年下期にかけて順次提供を開始する。

サービス概要

 これまで富士通が提供してきたクラウド、ネットワーク、セキュリティ、システム運用保守などの製品を、デジタルトランスフォーメーションの実現に最適化したかたちでデリバリーするのが狙い。より一体的なサービス提供を行うことで、運用負荷軽減(2~3割)、TCO削減(2~3割)、納期短縮(3~4割)などの効果が期待できるという。

 サービス発表の段階では、これまでの「FUJITSU Cloud Service for OSS/VMware」を「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud」へ改称すると同時に機能を刷新。また2020年の第1四半期には、クラウドやオンプレミスなどの各種IT基盤を統合的に可視化・制御・自動化するための「統合マネジメントポータル」を新規リリースする計画。

 契約形態も見直す。2020年第2四半期提供予定の「プレフィックス型」では、各サービスの仕様・価格の事前明示化、パッケージ型セットメニューによる無駄のない導入などが可能になるという。2020年下期には「サブスクリプション型」もラインアップする。

 富士通では2022年度までに、「FUJITSU Hybrid IT Service」関連ビジネスでの売上1兆円達成を目指す。