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九州工業大学のキャンパスで「ローカル5G」運用へ、QTnetが無線免許を申請

 国立大学法人九州工業大学(九工大)と株式会社QTnetは、「ローカル5G」の共同研究を目的に、協定を締結した。併せてQTnetでは、九州では初というローカル5Gの無線局免許を、総務省に申請している。

 ローカル5Gとは、携帯電話キャリアが全国一律で提供する5G通信サービスとは異なり、文字通り地域単位で5G通信サービスを運用する概念のこと。特定の敷地内をはじめ、自治体の建物内だけで利用するケースなども想定されているという。なお、ローカル5Gであっても利用には総務省からの免許が必要となる。

 九工大では、自らのキャンパス内に最先端のITシステムを導入しようという「未来思考型キャンパス構想」を掲げており、2019年には北九州市内の戸畑キャンパスにて無人店舗の実証事業を開始している。

 今回、九工大では、九州電力株式会社を親会社とするQTnetと協力して、2020年3月をメドにローカル5G環境を構築。産学協同研究などに活かすとしている。