週刊データセンターWatch:

【データセンター用語集】「コロケーション」とは

 サーバーやその他通信機器を、共同・共有の場所に設置すること、あるいはその設置場所そのものを「コロケーション」と呼ぶ。「ハウジング」もほぼ同義の用語として用いられる。

 Webサービスに必要なサーバーがあるとして、これをユーザーが本社自社内に設置することは「オンプレミス」と呼ばれる。しかし、サービスが大規模になればなるほど、入居施設の設備メンテナンスに伴う一時停電などが許容できなくなったり、あるいはサーバーの物理的盗難などにも備える必要が出てくる。

 そこで、サーバーを専門的に取り扱う施設が必要となってくる。データセンターにとって、コロケーションは主要なサービスの1つであり、顧客が所有するサーバーを預かりつつ、電源・空調・入退室セキュリティなどを付帯的に提供する。ただし、サーバーの所有権はあくまでユーザー側に帰属する。

 これに対して「ホスティング」は、データセンター事業者側がサーバー等を用意し、その利用権を顧客に販売・貸与する仕組みのこと。相対的に安価だが、利用できるOSやストレージ容量などは自ずと制限される。

 コロケーションの場合、サーバーはユーザーが用意し、持ち込む格好となるため、設計の自由度は高くなる。ただしサーバーの管理をユーザー自身の手によって行う頻度もまた高くなる。