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IDCフロンティア、パートナーと顧客を有機的につなぐ「エコアライアンス」を開始
(2016/1/21 11:26)
株式会社IDCフロンティア(以下、IDCF)は、同社のクラウドサービス「IDCFクラウド」上にマーケットプレイスを展開し、パートナーの製品やサービスを無償で試用できる機会を提供する「エコアライアンス」を1月20日より開始した。
エコアライアンス構想の概要は、以下の3点である。
・IDCFクラウド上で参加自由なソフトウェアのオープンマーケットプレイスを提供
・外部パートナーは自社製品やサービスを自由に公開し利用者への試用機会を拡大
・利用頻度や評価の高いソフトウェアはIDCFクラウド標準提供など販促支援を実施
さらに今後は、公開ソフトウェアのレーティングやランキング機能や、試用した顧客が継続的に製品・サービスを利用する場合の課金代行の仕組みも提供予定であるという。
エコアライアンスの提供開始に合わせて開催されたプレス向けの発表会において、IDCF 取締役の石田誠司氏は、「どうしたら顧客のビジネスを加速させることができるのかを念頭におき、インフラデザインからビジネスデザインへと発想を転換する」と述べた。なおエコアライアンスとは、エコシステムをアライアンスによって実現することを意味する造語であるという。
エコアライアンスのパートナーはすでに20社あり、IDCFは本年度中に100社までの参加を目指している。
エコアライアンスの中心にあるのは、IDCFのオープンなマーケットプレイスで提供できるテンプレート公開機能である。これは、2015年12月からIDCFが提供している「コミュニティテンプレート」であり、IDCFクラウドのユーザーは自分たちのテンプレートをマーケットプレイスに公開することができる。つまりエコアライアンスのパートナー企業は、自分たちの製品やサービスをマーケットプレイスにテンプレートとして公開することになる。
一方、“フリーミアム”モデルにより、ユーザーはパートナー企業のテンプレートを無償で試用することができる。気軽にさまざまな製品を試すことによって、ユーザーは自分たちのビジネスにあった製品やサービスを見つける仕組みである。
なお、すでにエコアライアンスのパートナーとして秘密分散技術を活用した「分散PortKey」を提供している株式会社イノベーション・ファーム 代表取締役社長の山田徳行氏、および、システム運用の自動化基盤「kompira」を提供している株式会社フィックスポイント 代表取締役の三角正樹氏も登壇し、自社の製品をデモを交えて紹介した。
専門性の高いアプリケーションをクラウド上で自由に試行錯誤して、自社に最適なインフラを構築できることをアピールすることで、IDCFはエコアライアンスの有用性を示した形だ。