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日立、人工知能技術で企業の経営課題解決を支援する「Hitachi AI Technology/業務改革サービス」

 株式会社日立製作所(以下、日立)は26日、人工知能技術を活用して企業の売上向上やコスト削減など経営課題の解決を支援する「Hitachi AI Technology/業務改革サービス」を11月2日から販売開始すると発表した。サービス提供開始時期は2016年2月。提供価格は個別見積もり。

 「Hitachi AI Technology/業務改革サービス」は、日立が開発した人工知能技術の一つである「Hitachi AI Technology/H」を活用して、企業における業務改善施策を立案し、経営課題の解決を支援する。「Hitachi AI Technology/H」は、事業に関連する大量かつ複雑なデータの中から、売上やメンテナンスコスト、生産効率など、組織のKPIとの相関性が強い要素と、その改善施策の仮説を効率的に導き出す。

 従来、専門家の知見ではKPIとの関係が薄いと考えられ、分析や仮説の立案に使用されていなかったデータからも重要な要素を発見し、専門家の思考に頼らない革新的な改善施策を立案することができ、仮説検証した施策を顧客の日々の業務に反映することで、高度な業務改革を着実に実現することが可能になるとしている。

 「Hitachi AI Technology/H」を活用した業務改革の実証事例としては、小売業において、顧客の来店から購買に至るまでの行動に関する購買行動データや、購買の結果である販売データなどから、顧客の購買単価を向上させる施策を導き出すことができたという。また、運輸業の大型設備メンテナンス業務においては、設備の利用状況や設置環境に関連する多くの要素の中から、設備の劣化に影響する新たな要素を特定し、従来とは異なるメンテナンスコスト抑制の方法を導き出すことができたとしている。

 日立では「Hitachi AI Technology」を、2015年10月29日~30日に東京国際フォーラムで開催する「Hitachi SOCIAL INNOVATION FORUM 2015 -TOKYO-」において紹介する。

三柳 英樹