ニュース

中村学園大学、サーバー・クライアントの仮想化で学生の利便性向上と管理者の運用負荷軽減を実現

 中村学園大学と株式会社富士通マーケティング(FJM)は27日、サーバー/クライアントの仮想化による、新たな教育研究用コンピュータシステムを4月から運用開始したと発表した。サーバーの集約と、ゼロクライアント端末を使ったクライアントの仮想化により、学生の利便性向上とシステム管理者の運用負荷軽減を実現したという。

 中村学園大学の教育活動を支える「教育研究用コンピュータシステム」では、学生の利便性の面や運用・管理面の負荷が課題になっていたほか、学生が能動的にいつでもどこでも学習できる環境作りを見据えたシステムが必要とされていたという。

 そこで中村学園大学では、FJMの提案を採用し、これまで個々に管理していたサーバー約50台を、VMware vSphereで仮想化してブレードサーバーへ集約。サーバー上で複数の仮想化環境を実行することにより、迅速・柔軟なリソースの割り当てを可能とし、煩雑な運用管理の負荷を軽減した。

 一方、一部の学部で導入実績があったゼロクライアント端末を利用し、140台分の仮想デスクトップ環境をVMware Horizon ViewによるVDI方式で新たに導入。合計で約400台の大規模なクライアント仮想化を行った。これにより、従来のネットブート方式と比べて起動時のレスポンスを大幅に向上するなど、学生の利便性向上とシステム管理面の負荷軽減を実現したとのこと。

 なお新システムでは、富士通の統合ID管理パッケージ「UnifIDone(ユニファイドワン)」を用いて利用者IDを統一化し、サービス認証の共通化も行っている。

石井 一志