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業務アプリクラウド「kintone」のAPIを拡充、開発生産性などを向上

ソフトバンクが開発支援システムに採用

 サイボウズ株式会社は12日、同日付で業務アプリクラウド「kintone」をアップデートし、開発生産性、メンテナンス性の向上を目的としたAPI機能を追加したと発表した。

 kintoneは、Webデータベース型の業務アプリを、用途にあわせてノンプログラミングで構築できるクラウドサービス。すでに契約社数は2500社(2015年4月現在)を超えており、サービス全体で15万件のアプリが稼働しているとのことで、さまざまな業種、部門にて導入された結果、利用シーンも多様化し、APIを用いてカスタマイズするユーザーも増えているという。

 特に、kintoneをシステム開発基盤として利用している場合、開発手法にスパイラルアップ型を採用しているが、同手法はシステムの改修・更新の頻度が通常の開発手法よりも高いため、より効率的な開発を実現できる機能が基盤側にも求められる。そこで今回のアップデートでは、API機能を多数追加し、こうしたニーズに応えたとした。

 具体的には、cybozu.com上に存在するアプリの情報を取得し、別アプリの作成、または既存アプリを更新できるAPIを追加した。開発環境から本番環境へkintoneアプリを作成または更新する際に、APIを用いて大量のアプリを効率よく適用できるので、大規模なシステム開発で手法として用いられるステージングがkintoneで実現可能になる。

 また、今回の新機能を利用したシステム開発に向け、ソフトバンク株式会社がkintoneを採用した。特に評価されたのは、高いスピードでのシステム開発・改修が可能な点、充実したAPIの活用による幅広い機能要件に対応可能な点、柔軟なアクセス権制御と充実した連携ソリューションである点、の3つ。また導入にあたっては、認証連携ソリューションである「OneLogin」を、ペンティオより導入している。

石井 一志