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NTT ComがSSOサービス「ID Federation」、他社サービス含めて認証連携

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は3日、同社および他社が提供する各社業務アプリを1つのIDで利用できる企業向けシングルサインオン(SSO)サービス「ID Federation」の提供を開始した。

ID Federation

 ID Federationは、業務アプリがクラウドとオンプレミスに併存するハイブリッド環境でも、豊富な認証方式によるSSOを実現するサービス。NTT Comが提供するSaaSに加え、Office 365、Salesforce、Box、Google Appsなどの他社SaaS、ユーザー企業のオンプレミス環境や各種IaaS上の業務アプリにもシームレスにSSOが可能となる。1600を超えるSaaSとの接続実績があるPing Identity社の技術を一部採用しているとのこと。

 認証機能としては、リスクベース認証を標準機能として提供するほか、機体認証、TOTP認証、スワイプ認証、Active Directory(AD)と連携した統合Windows認証など、豊富な種類を取りそろえた。ADと連携可能なため、ADで認証済みの端末から利用する場合は、追加で認証することなく各業務アプリにサインオンできる手軽さもメリットだ。

 クライアント端末としては、PCやスマートデバイスなどマルチデバイスに対応する。また、それぞれの業務アプリごとに管理していたID・アクセスログ情報を一括管理し、利用者ごとに業務アプリへのアクセスを制御することも可能という。

 価格は、NTT Com提供SaaSへのSSOが可能となる基本メニューが月額100円/ID。ID・パスワード認証とリスクベース認証、Active Directory Federation Service認証が利用できる。アプリ追加や多要素認証(機体・TOTP・スワイプ認証)などはオプションメニューとして提供される。アプリ追加は50円/IDから。

 サービス開始と併せ、開通付きを含む3カ月無料の「Try&Buyキャンペーン」を実施する。対象は4月3日~9月30日に申し込んだ顧客。最大100IDまで基本メニュー、アプリ追加×5、多要素認証×1種類が無料となる。

川島 弘之