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ニフティクラウド、RDBやメール配信などのPaaS機能を12月より順次提供へ

 ニフティ株式会社は8日、パブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」において、システムインテグレーションに必要な機能をPaaSとして提供すると発表した。12月以降、順次機能を追加していく予定。

 ニフティクラウドでは従来、システムリソースを提供するIaaSを中心にサービスを提供してきた。今回、IaaSを用いてシステム構築する際に必要な機能を、PaaSとして提供することで、さらなる開発・運用工数やコストの削減を支援したい考え。

 具体的な機能としては、「リレーショナルデータベース(RDB)」「メール配信」「DNS」「メッセージキュー」の4つを提供する予定で、ユーザーは、あらかじめチューニングされたこれらの機能をIaaSと合わせてオンデマンドで利用できるほか、API経由での操作にも対応する。

 これらの機能のうち「RDB」では、RDBの構築、管理、運用、拡張をGUIもしくはAPI経由で利用可能になる。また、可用性を確保するためのアクティブ/スタンバイの冗長構成やリードレプリカ(非同期レプリケーション)の構築機能、リソースの利用率、ログなどのモニタリング機能を提供。「ニフティクラウドストレージ」への自動データバックアップにも対応する予定。まずはMySQL 5.5/5.6から提供し、その後2014年春に、PostgreSQL 9.2を追加するとした。

 「メール配信」は、携帯/PC向けの大規模メール配信システムで、テックファームの「STARMAIL」とのパートナーシップにより実現した。携帯電話は大手3キャリアに対応しており、NTTドコモの携帯電話へ配信する場合、1時間あたり100万通のメール配信を安定して行えるという。インターフェイスはSMTP方式とAPIを用意する。

 なおこれらのPaaS機能は、現在提供しているシステム構築・運用の自動化ツール「CloudAutomationβ」が、サーバーやファイアウォール、ロードバランサーなどに加えて、今回発表された「RDB」などの機能をサポートする予定とのこと。

石井 一志