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マクニカ、さくらインターネットの大規模HPCクラスタ構築に800GbEホワイトボックススイッチなどを提供

 株式会社マクニカは7日、さくらインターネット株式会社が提供する大規模HPCクラスタ「さくらONE」の構築において技術支援を実施し、国内初となる大規模HPCクラスタにEdgecore Networks製800GbEホワイトボックススイッチおよびオープンソースネットワークOS「エンタープライズSONiC」を提供したと発表した。

 さくらインターネットは、800基のGPUによる大規模HPCクラスタを立ち上げるため、2024年8月にプロジェクトを開始した。旺盛なGPU需要に早急に応えるため、4カ月という短期間で構築を完了し、同年12月からの本番稼働を実現させた異例のプロジェクトだった。

 プロジェクトでは、GPU間接続の通信要件として、ネットワークのオープン性とマルチテナント対応を重視した結果、汎用性の高いイーサネットが適用された。この重要な基盤整備において複数メーカーを検討した結果、要求仕様、価格、および4カ月での構築という短納期での対応力においてマクニカは高い評価を受け、800GbEホワイトボックススイッチ「AIS800-64O」が採用された。また、搭載されるネットワークOSは、Linuxベースでの運用自動化に適している点が決め手となり、Edgecoreがサポートを提供する「エンタープライズSONiC」が導入された。

 プロジェクトにおいてマクニカは、800GbEホワイトボックススイッチおよび「エンタープライズSONiC」の導入支援に加え、性能検証、障害時の切り分けまでをEdgecoreと連携して行い、短期間での構築と安定稼働に貢献した。

また、AI学習用クラスタに不可欠な「ロスレスネットワーク」をイーサネット(RoCEv2)上で実現するうえで重要なPFC(優先フロー制御)とECN(輻輳通知)のパラメータ設定を最適化すべく、構成の提案を行った。

 さらに、機能強化などネットワーク課題の迅速な解決を支援するとともに、スイッチ内部に搭載されたBroadcom製チップ「Tomahawk5」に関する知見を生かし、チップレベルでのトラブルシューティングや設定最適化も支援した。

 マクニカは今後もこうしたニーズに応えるため、国内外の先進事例や技術トレンドをいち早く取り入れ、製品提供にとどまらず、技術検証・構築支援・運用設計まで一貫したサポートを行うことで、オープンネットワーキングのさらなる実用化を後押しすると説明する。そして、顧客のネットワークインフラにおける選択肢と自由度を広げ、持続可能で柔軟なIT基盤の構築を支援し、日本のデジタル社会の進化に貢献していくとしている。

Edgecore製800GbEホワイトボックススイッチ「AIS800-64O」(Tomahawk5搭載)