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住友商事・SCSKグループのGran ManibusがAbaka AIと協業、日本企業のAIトランスフォーメーションを推進

 住友商事・SCSKグループの株式会社Gran Manibus(以下、グランマニブス)は6日、米Abaka AIの日本法人であるAbaka AI K.K.との協業により、グローバル市場で提供中のAbaka AIのサービスを日本市場に展開し、両社で日本企業のAIトランスフォーメーションを推進する取り組みを2025年12月に開始したと発表した。

 Abaka AIは、AIモデルの高度化に伴う、膨大で専門性の高いデータの収集・整備の課題に対応するため、STEM(Science、Technology、Engineering、Mathematics)領域に特化したラベリング技術と、画像・映像・音声・テキスト・3Dポイントクラウドなど、複数の種類のデータに対して意味づけやラベル付けを行うマルチモーダルアノテーション基盤を、グローバル市場で提供している。

 一方、グランマニブスは、製造業を中心とする日本企業へのビジネスコンサルティングを通じて、AI活用による既存事業の競争優位性の確立や新規事業創出に向けたテーマを把握しており、その取り組みを進めるためには、AIモデル構築の前提となる高品質データの確保が極めて重要だと考えている。

 今回の協業により、両社は、日本企業が高品質なAIモデルを活用し、事業創出やサービス・プロダクト開発を進められるように、Abaka AIの強みであるデータインテリジェンスサービスと、グランマニブスのビジネス変革支援力を組み合わせ、包括的なソリューションを展開できる体制を整えていくとしている。

 Abaka AIは、複雑なAIアプリケーション向けにカスタム設計された高精度データセットを提供する。画像、映像、音声、テキスト、3Dポイントクラウドなど多様なデータ形式に対応し、AIモデルの学習を支援する。

 Abaka AIの強みは、STEM分野に特化したラベリング技術にあり、特に自動車、航空宇宙、産業用AI開発分野など、高度な専門性と技術的正確性が求められる分野で実績を有している。具体的には、自動運転向けの3D認識、シミュレーションや予測、AIモデル最適化に使用される数学的および推論データ、さらにロボティクスや自動化、身体性を備えたAIの開発を支援するためのプログラム・コードレベルに対する複雑なラベリングサービスを提供している。加えて、Abaka AIは日本の教育機関、物流、不動産、自動車などの業界で、システム開発、MLOpsプラットフォーム構築、データ駆動型コンサルティングの実績を積み始めている。

 グランマニブスは、デジタルネイティブなコンサルタントが最新テクノロジーを駆使し、上流工程から素早く形にした価値づくりに取り組んでいる。主に、事業戦略策定から実装までの一貫支援や、業務イノベーションとサプライチェーン最適化、顧客価値体験の最大化の領域でコンサルティングサービスを提供している。

 協業において、グランマニブスはAbaka AIのサービスの日本市場への展開を支援しながら、クライアントのビジネスインパクトの最大化を目指し、AIを前提とした業務変革や事業開発を、構想・設計から実装まで一貫してサポートする。さらに、大規模な実装ニーズに対しても、住友商事・SCSKグループのネットワークを生かした幅広い専門性と実装力を組み合わせ、包括的にサポートする。

 両社は、日本におけるAI活用ソリューションによる対応力を高めることで、特に、自動車、医療機器メーカーなどの製造業における専門性の高さや推論の複雑さ、品質が重要な領域で、実践的かつAIドリブンなビジネス変革を後押しする。さらに、両社の強みを結集し、大規模な実装ニーズにも柔軟かつ迅速に対応できる体制で、日本企業の競争力強化と新たな価値創出に貢献していくとしている。