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大塚商会の2013年度中間決算、“非常事態”を全社一丸で乗り越え増収増益

大塚商会 代表取締役社長の大塚裕司氏

 株式会社大塚商会は、2013年度中間決算(2013年12月期)を発表。連結売上高は前年同期比6.8%増の2846億2300万円、営業利益は道15.4%増の194億8600万円、経常利益は同7.3%増の186億5600万円、四半期純利益は同12.7%増の111億8900万円となった。

 単体では売上高は前年同期比7.5%増の2641億4100万円、営業利益は同16.2%増の177億9000万円、経常利益は同16.3%増の182億7400万円、四半期純利益は同29.2%増の114億5600万円。

 大塚裕司社長は、「連結、単体ともに計画を達成し、増収増益となった。第1四半期には子会社の不祥事により10億6000万円の欠損が出たため、それを取り戻すべく第2四半期には社内予算を上乗せしたたが、社員の頑張りもあって取り返すことができた、当初計画を達成することができた。1月-3月については景気が好転したと言われていたものの上場企業には動きがなかった。それが4月以降になり、少し動いてきた感がある」と増収増益となった要因を説明した。

 子会社不祥事によるマイナスという特殊状態であったことから、「全社あげて、挙国一致の取り組みを行った」という。

2013年1月-6月期の連結業績
連結売上高・利益の状況
連結売上高の四半期推移
連結経常利益の四半期推移

中型・小口案件を積み上げてSI事業は順調な伸び

 連結のセグメント別売上高は、システムインテグレーション事業は前年同期比9.9%増の682億6000万円、サービス&サポート事業が同2.7%増の1160億2600万円、その他の事業が同0.7%増の3億3600万円。「システムインテグレーション事業が順調な伸びとなったが、まだまだ大型案件が好調という状況ではなく、中型、小口の案件を積み上げた結果伸びている」(大塚社長)。

 単体での詳細セグメント別売上高は、SI関連商品が前年同期比12%増の1309億1800万円、受託ソフトなどが同8%増の185億7800万円、サプライが同4%増の581億8200万円、保守などが同2%増の564億6100万円。

 顧客企業の業種別売上構成に変化はないものの、年商別売上構成では年商100億円以上の企業の割合が、前年の43.34%から45.16%に上昇。「4月以降、大企業が動き出したことのあらわれといえるのではないか」という結果となった。

連結セグメント別売上高
単体詳細セグメント別売上高
詳細セグメント別 売上高増減率の四半期推移

XPからの買い換え需要によりパソコン販売台数は増加

 重点戦略事業は、オフィス用品販売の「たのめーる」が前年同期比4.5%増の613億7300万円、オリジナル業務アプリケーション「SMILE」が同22.6%増の59億4100万円、ドキュメントソリューションの「ODS21」が同4.8%増の245億3800万円、セキュリティソリューション「OSM」が同1.8%増の257億7700万円。

 複写機は前年同期比9.6%増の1万9430台で、このうちカラー複写機が同13.6%増の1万7044台。サーバーは同7.1%減の1万8385台、パソコンは同20.5%増の43万5312台。

 「(Windows)XPからの買い換え需要が出てきたことでパソコンの販売台数は増加したが、サーバーは仮想化による統合の流れを受けて減少傾向にある。ただし、こうして社として数字を発表している以上、伸長させるよう今後努力していきたい」(大塚社長)

単体 重点戦略事業の状況
たのめーる年次推移

下半期は期初計画通りに

 下半期の売上高、利益は期初計画を変更せず、売上高は前年同期比3.9%増の5360億円、営業利益は同8.0%増の305億円、経常利益は同6.6%増の310億円、当期純利益は同11.1%増の180億9000万円を見込む。

 中期経営計画として掲げている、人員計画は横ばいを継続し、営業利益率・経常利益率7%という目標については、中間決算では営業利益率6.8%、経常利益率6.6%と目標に近い数値となったものの、「これは4月-6月期に全社に目標順守を徹底した結果で、さらに訪問販売ビジネスには鬼門の夏期がある下半期は、上半期と同じように進むわけではない」とシビアな見方を示した。

通期売上高、利益の計画
通期セグメント別売上高計画

 「企業のIT活用ニーズは底堅い。長年使ってきたWindows XPマシンのサポート切れは、企業ユースのおおよそ4割がXPマシンのままではないかと感じている。これはY2Kの2巡目の需要が来なかったことと、JEITA発表のパソコン出荷台数から類推したもので、当社自身でも54万台から55万台程度のWindows XPマシンが残っていると考える。さらにモバイル、タブレット端末市場の拡大、電力供給制約、料金値上げから来る省エネニーズなどが2013年のIT市場となっていくだろう」(大塚社長)。

 大塚社長が、「企業の好況感の指針」というコピー用紙の一日あたりの出荷量も、1-6月期は9.5%増と増加しているという。

 大塚商会としては、従前から進めている「単品だけから、複数商品の取引比率を高め、一生取引の続く企業となることを目指す」という方針も引き続き進めていく。

 注力ビジネスとしてLED照明販売、スマートコンセントによる電力の見える化の実施などと共に、Windows XPパソコンの入れ替えによる電力削減を訴える。

 「当社自身がパソコンの入れ替えを行った結果、約60%の省電力化を実現。その結果、オフィスが寒くなり、サーキュレーターを入れて空気の上下入れ替えをはかった、といった実体験がお客さま向けビジネスに生かせる」と見込んでいる。

大塚商会が扱うスマートコンセントを介してLED照明の消費電力量を計測
他社製のLED照明をつけての比較。「明るいものは使わずにしまっておいたもので、暗い方は3年間、付けっぱなしにしていたもの。LED照明も劣化し、商品によっては劣化のスピードも速い」と大塚社長
大塚商会自身のWindows XP搭載パソコンからWindows 7パソコンへの切り替えによる節電例
大塚商会が扱う節電領域商品

三浦 優子