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富士ゼロックス、ドキュメントハンドリングソフト「DocuWorks 8 日本語版」
新機能やクラウド連携機能の強化など
(2013/6/19 12:57)
富士ゼロックス株式会社は19日、業務効率化・意思決定の迅速化を支援するソリューション新製品群を発表した。アプリケーションやフォーマットの違いを超え、電子文書と紙文書を統合管理できるドキュメントハンドリングソフトの最新版「DocuWorks 8 日本語版」を8月5日より発売する。価格は「1ライセンス基本パッケージ」が1万5800円(税別)、「5ライセンス基本パッケージ」が6万9000円(同)。
文書トレイで電子文書の受け渡しを行う「DocuWorks ドキュメントトレイオプション」や、文書管理システム「DocuShare」、クラウドサービス「Working Folder」、ならびにモバイルアプリ(iOS/Android)と連携することで、自分のデスクでの情報管理はもちろん、チームや他部門とのスムーズなコミュニケーションを実現するという。
新機能として、電子文書をファイル単位でサムネール表示できる「DocuWorks Desk」のワークスペース内にアノテーションの書き込みが可能に。リンクフォルダに共有フォルダを作成し、そのワークスペースが何の仕事場であるかを表示することで、チームで業務を進める場合に役に立つ。
身近な人とワークスペースを共有する機能も搭載。「ご近所Desk」と呼ばれるこの機能では、同一サブネット内のDocuWorks Deskを開いている人と手軽に情報を共有できる。
複数の文書をまとめる新たなフォーマット「入れ物」を提供。「入れ物」には中身が透けて見える「クリアフォルダー」と中身が見えない「封筒」の2種類を用意。どちらもDocuWorks文書だけでなく、Microsoft Office文書やイメージファイルをまとめて格納できるので受け渡しや保管に便利。「入れ物」に付せんを貼ることもできるので、送付する相手にメッセージを伝えることもできる。
DocuWorks Deskでは、ワークスペースを上下に分けて表示できるように。例えば、株に複合機の親展ボックスに保存された文書を、上部に格納しておくフォルダを表示し、文書をドラッグ&ドロップで簡単に取り出したり移動したりできる。文書管理システムのDocuShareやクラウドサービスのWorking Folderと連携して、ドラッグ&ドロップ操作することも可能。
クラウドサービス「Working Folder」との連携強化
DocuWorksとWorking Folderの連携強化も図った。新たに機能強化版「DocuWorks ドキュメントトレイオプション 1.3」を8月5日に発売する。価格は「1ライセンス基本パッケージ」が4000円(税別)、「5ライセンス基本パッケージ」が1万1700円(同)。
Working Folderの機能拡張として、DocuWorksの新フォーマット「入れ物」のサムネイル表示に対応。また、DocuWorks ドキュメントトレイオプションとの連携では、これまでのDocuWorks文書トレイからWorking Folder上のフォルダへのアクセスができる機能に加え、文書のダウンロード履歴やトレイ上での文書の滞留時間をトレイ上で確認できるようになることで、取引先も含めたドキュメントワークフローの可視化、スピードアップが図れる。
文書管理システム「DocuShare」との連携強化
DocuShareとの連携機能を実現するプラグイン「DocuShare 連携プラグイン for DocuWorksドキュメントトレイオプション 6.6」も8月5日に発売する。価格は10万円(税別)。
DocuShareとの連携では、デスクトップ上のDocuWorks文書トレイからDocuShare上のフォルダにアクセスすることで、DocuShareサーバー上への文書登録やほかの文書トレイユーザーへの登録通知を簡単に行える。さらにDocuShareの提供する文書管理機能を利用したアクセス制御やログ履歴、登録時に入力する属性を利用して、部門別や文書種類別のDocuShare上のフォルダに自動振り分け配信などが可能になる。
新たなクラウドサービス「Smart Promotion」も発売
チラシ、リーフレット、ポスターなどの販促用印刷物を「つくる」プロセスから「つかう」プロセス、また使った後に「分析する」プロセスをワンストップに支援するソリューションとして、販促用印刷物制作支援クラウドサービス「Smart Promotion」を6月20日に発売する。価格は「基本サービス(ユーザー数10、容量3GB)」が月額6000円(税別)。
WebブラウザからSmart Promotionにアクセスし、簡単な操作で登録済みのテンプレートを利用してオリジナルの販促用印刷物を制作できる。インターネットに接続するPCさえあれば、専用のサーバーを持つ必要はなくすぐに運用可能。独自設計のテンプレートを利用するので一定品質の販促用印刷物が誰にでも簡単に制作できる。
さらにWorking Folderと連携することで、利用シーンや商談状況に合わせて、いつでもどこでも制作した販促物をすばやく活用可能。いつ、誰が、どのテンプレートを、どのようにカスタマイズして使ったのかといった利用ログの収集も可能で、売上実績と比較することで、地域や現場ごとの利用特性などが可視化され、事実に基づきながら次の販促施策の検討が行えるという。
iOSアプリの新版も発売
DocuWorks文書の操作性をさらに向上させ、モバイル環境でのドキュメントハンドリングを支援するソフトの新版「モバイル統合アプリケーション for iOS 2.1」を7月4日に発売する。価格は5ライセンスが5万円(税別)、50ライセンスが32万円(同)、100ライセンスが60万円(同)、1000ライセンスが430万円(同)。
新版では、DocuWorks文書の閲覧機能を取り込み、新たにDocuWorks文書の閲覧、文書内検索、属性表示に対応。パスワードで保護されたDocuWorks文書のサポートや、Working Folderのモバイルアクセス制限機能にも対応し、よりセキュアなドキュメントハンドリング環境を提供するという。
文書だけでなく、iPadで撮影した動画の取り込み・表示にも対応し、外出先においてiPadで撮影した動画を文書管理システムのDocuShareやWorking Folderで保存・共有するといった使い方も可能となる。