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ネットワールド、EMCストレージ「VNXe3150」をドン・キホーテへ導入

 株式会社ネットワールドは21日、株式会社ドン・キホーテが、映像コンテンツ制作業務で、ネットワールドが提供するEMCのストレージ「EMC VNXe3150」を導入したと発表した。映像素材を共有するためのファイルサーバーとして、3月より本番稼働を開始しているという。

 ドン・キホーテでは、投資家向けのIR活動や店頭での商品・サービス紹介、接客教育などに利用する映像素材をすべて自社内で制作しており、数十~100GB以上の大容量データを、制作担当者間で日常的にやりとりしている。そうした映像素材は従来、各担当者が利用するクライアントPCのHDD内で保存・管理されていたが、慢性的な容量不足に加えて、同一データの重複保存による容量の増大や、信頼性・データ保護への不安といった課題を抱えていたという。

 同社では、こうした課題を解決するために、映像コンテンツ制作業務用のファイルサーバー導入を決断。手軽に導入できるエントリークラスの製品でありながら高いハードウェア性能を備えることに加え、高速なSSDを搭載可能で、中~上級機並みの高度な機能を備えている点などを評価して、「EMC VNXe3150」を選択したとのこと。

 また、ITインフラにかかわるTCO削減も重要な課題だったため、すべて自社内要員だけで構築・運用が行えることも必須要件とされていたが、容易な管理が可能で、さまざまなウィザード機能も備える「EMC VNXe3150」は、その点でも要件を満たしていたとしている。

 なお現在、映像編集作業などで「EMC VNXe3150」上のデータにアクセスする際は、PC内蔵のHDDので作業していた従来よりもレスポンスが高速になり、担当者間でのデータの受け渡し作業も不要になったことから、全体の作業効率が大幅に向上した。加えて、突然のHDD障害などで対応に苦慮することもあった以前と比べて信頼性が向上し、容量不足の問題も解決したとのことだ。

 ドン・キホーテでは今後、さらにVMware仮想化基盤への適用やユニファイド機能の活用などさまざまな用途を検討しており、引き続きIT環境の改善を推進することで、現場のビジネスを後押ししたい考えである。

(石井 一志)