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キヤノンMJ、中小オフィスの電子化を簡単に~複合機用ソフト「おてがるマイスキャン」など
(2013/5/7 13:14)
キヤノンMJは5月7日、複合機用アプリケーションソフト「MEAP」のオプションソフト2製品と、ドキュメントハンドリングソフト「imageWARE Desktop」のオプションソフト1製品を6月上旬に発売すると発表した。
「MEAP」のオプションソフトは、受信したFAXを自動的に電子化して、わかりやすいファイル名に自動リネームして自動振り分けを行う「せいとんファクス for MEAP ADVANCE」と、スキャンデータを個人ごとに宛先を自動登録したり、よく使うスキャン設定をお気に入りとして個人ごとに保存できる「おてがるマイスキャン for MEAP ADVANCE」の2製品。価格はいずれも4万円(税別)を予定、6月上旬に発売する。
ドキュメントハンドリングソフト「imageWARE Desktop」のオプション新製品「HOME-Desktopコネクター」は、HOMEが提供するクラウドストレージに保存された文書をPCから直接閲覧・編集できるようにするソフト。「imageWARE Desktop」ユーザーは追加費用なしで利用できる。
保存先は複合機側で自動登録する「おてがるマイスキャン」
「おてがるマイスキャン for MEAP ADVANCE」は、印刷時に複合機側でPCの情報を取得できるのを利用して、複合機から印刷した履歴のあるPCごとに「マイロッカー」を自動登録。オフィスでPCを利用する時には、利用するプリンタや複合機からテストプリントを行うことから、実質的には保存先の設定が不要。各自のPCや共有サーバーごとに「マイロッカー」が設定され、スキャン時に簡単に選択可能となる。
複合機内に保存されたスキャンデータは、ウェブブラウザーを介してダウンロードできる。この際、マイロッカーの中に自分がスキャンした文書だけが表示されるため、目的の文書を見つけやすくなっている。
マイお気に入り機能により、登録された各自の「マイロッカー」にはマイロッカーボタンごとに10個のお気に入りが保存できる。一般的によく利用する、新聞や写真などの読取設定は初期値としてお気に入り登録されている。一般的によくスキャンを行う文書については「契約書_YYYYMMDD」「写真_YYYYMMDD」などの形で選択できるよう、ファイル名も初期値としてお気に入り登録されている。
初期値で用意されていない、ひんぱんに使用するスキャン時の設定などは、お気に入りとして個人ごとに保存することができる。
FAXを自動で電子化、自動振り分けできる「せいとんファクス for MEAP ADVANCE」
「せいとんファクス for MEAP ADVANCE」は、受信したFAXを自動的に電子化して、「登録名称」「送信元番号」「受信日時」の情報をファイル名として自動付与する。LAN上のPCに、自動的に振り分け転送も可能で、転送ファイルの格納先フォルダを自動作成し、さらに振り分けることもできる。
具体的には、登録名「A社」から2013年5月7日に03-1234-5678の電話番号からFAXを受信した場合、受信FAXを電子化した上で「A社_0312345678_20130507.pdf」といったファイル名を自動付与。スキャンデータを転送先に指定されたLAN上のPCに、「A社」というフォルダー、およびその下の階層に「2013年」というフォルダーを自動生成し、「2013年」の中に「A社_0312345678_20130507.pdf」を転送・保存することができる。
また、ドキュメントハンドリングソフトウェア「imageWARE Desktop」と連携させることで、PCのデスクトップで受信通知を表示することが可能になるほか、コメントの入力やFAX送信までをペーパーレスで行うことができる。
クラウド環境を簡単に。「HOME」を使いやすくする「HOME-Desktopコネクター」
今回同時に発表された、ドキュメントハンドリングソフト「imageWARE Desktop」のオプション新製品「HOME-Desktopコネクター」は、HOMEが提供するクラウドストレージに保存された文書をPCから直接閲覧・編集できるようにする。「imageWARE Desktop」ユーザーは追加費用なしで利用できる。
「HOME-Desktopコネクター」を利用することで、PDF文書などは大きなプレビュー画面で確認でき、PDFソフトウェアを起動しなくてもすぐに内容が確認できる。作成元のアプリケーションを使わずに、コメントや図形を追加することも可能だ。また、Word、Excel、Powerpointなどの各文書を統合して一括管理する機能も備える。
また、同時発表された「せいとんファクス for MEAP ADVANCE」を合わせて使うことで、外出先でもクラウドストレージに保存したFAXの確認が可能になる。