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キヤノンMJ、中小向けクラウドサービス「HOME」を強化、キヤノンの複合機と連携可能なクラウドストレージなど

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(キヤノンMJ)は28日、中小オフィス向けIT支援サービス「HOME」を4月上旬より機能強化すると発表した。これによってドキュメントビジネス分野でのクラウドサービス事業を強化するという。

 「HOME」は、グループウェア機能を中核に、中小企業のIT運用を支援するさまざまな機能を提供するクラウドサービス。例えば「HOME type-F」では、グループウェア機能と、ファイアウォールやウイルス対策などのセキュリティ機能、ヘルプデスクなどを組み合わせて提供している。

 今回はこの「HOME」において、クラウド型IT資産管理機能である「HOME-MANAGER」が利用可能になった。社内ネットワークに接続されたPCやルータのほか、複合機の消耗品残量やカウンター枚数などが把握できるという。また、iOSやAndroidを搭載するスマートデバイスにも対応し、一部機能の利用を制限するMDM(モバイルデバイス管理)機能も提供される。

 さらに、ラインアップの拡充という点では、クラウドストレージ「HOME-BOX2」を活用するオンラインストレージサービス「HOME type-S」が追加された。HOME-BOX2は、キヤノンのオフィス用複合機「imageRUNNER ADVANCE」やドキュメントソリューションの「imageWARE Desktop」、「MEAP ADVANCE」と連携できる点が特徴で、imageRUNNER ADVANCEでスキャンした紙文書や受信FAX文書を電子化し、クラウド上に保存する、といったことを行える。

 「HOME type-S」の価格は、初期費用が5000円(税別)から、月額が2000円(税別)から。最小5ID、10GBのストレージ容量が提供され、4月上旬のサービス開始を予定している。

(石井 一志)