NTT Com、TwitterとFireHose契約、全ツイートのリアルタイム分析サービス


 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)と同社グループ会社であるNTTコムオンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(NTTコムオンライン)は15日、国内初だというTwitterの全量データによるリアルタイム分析サービスを発表した。NTTコムオンラインが新「Buzz Finder」サービスとして同日より提供を開始するほか、NTT Comを通じて「Bizマーケティング BuzzFinder」としても提供する。

 Twitterが提供する「FireHose API」の使用契約を締結し、同APIを通じ、日本語で書き込まれた全ツイートをリアルタイムに取得。Buzz Finderの利用企業が、自社商品やサービスの評判、あるいはプロモーションやキャンペーンの効果など、Twitter上を流れる声を迅速に把握・分析できるサービスを提供する。

「Buzz Finder」によるリアルタイム分析の画面イメージ

 従来のBuzz Finderでは1日単位の分析が可能だったが、新Buzz FinderではFireHose APIによりリアルタイムでの分析を実現するとともに、Hadoopを利用した分散処理システムによる大容量高速処理と、NTT研究所の「リッチインデクサ」技術のテキスト解析による精度の高い分析を可能にしたという。

 ツイートした人の性別、年代、職業情報の属性分析も行える。また、ツイート数の増減から異変を察知してアラートを通知するオプション機能もある。ツイート全量データをモニタリングすることで、わずかな状況の変化も見逃さないとしている。

 基本サービスの料金は、初期導入費(サポートなし)が10万円/1ID、月額料金が10万円/1ID。サポートありの初期導入費は25万円/1IDのオプションサービスとなる。このほかオプションとして、アラート通知が初期導入費5万円/1ID、月額料金5万円/1ID、Twitterキーワード登録数追加(1IDあたり4個以上のキーワードを分析する際)が月額1万円/1キーワード。

 NTTコムオンラインは、NTT Comグループのオンラインマーケティングソリューション事業を統合した会社として10月1日に営業を開始した。NTTナビスペースがNTTコムオンラインに社名変更した上で、NTT Com本体のオンラインマーケティングソリューション事業、NTTレゾナントのオンラインリサーチ事業(gooリサーチ)を継承した。さらに2013年1月からは、デジタルフォレストのウェブアクセス解析事業など全事業を承継する。

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