日本オラクル、自社製品との緊密な統合を実現したデータ統合ソリューション「GoldenGate 11g R2」


 日本オラクル株式会社は26日、総合的リアルタイム・データ統合ソリューションの新版「Oracle GoldenGate 11g Release 2」(以下、GoldenGate 11g R2)の国内提供開始したと発表した。

 Oracle GoldenGateは、データベース環境のデータレプリケーションを可能にするソフト。自社のデータベース同士はもちろんのこと、もともと買収したGoldenGate Softwareの製品だったということもあって、SQL Server、DB2などさまざまなベンダーのデータベース製品に対応する。また、それぞれの製品のバージョンが異なっていてもレプリケーションを行えるのも特徴だ。

 新版では、Oracle Database 11g、Oracle Exadata、Oracle Enterprise Managerなどとのより緊密な統合を実現した。例えば、GoldenGate 11g R2のキャプチャ機能とOracle Database 11gのエンジンの連携により、大容量・高スループットの環境でも、変更されたデータを効率的にキャプチャできるようになったほか、Oracle Advanced Compressionをサポートしたことで、Oracle Database 11gとOracle Exadata環境内の圧縮オブジェクトをキャプチャ・配信可能になったという。

 Oracle Enterprise Managerについては、アドオンツール「Oracle GoldenGate Plug-In for Oracle Enterprise Manager」が提供され、GoldenGate 11g R2の監視機能と集約ビューが利用可能になるため、Oracle GoldenGateインスタンスの詳細の表示、主要指標の測定とグラフ化、通知とチケット生成の自動化をOracle Enterprise Managerからすべて実行可能になるとしている。

 さらに、複数配備間のプロセスが自動化されたことで、競合の検出と解決に要する時間を短縮できるのに加え、FIPSおよびBlowfishの暗号化アルゴリズムをサポートし、システム間および領域間でデータの移行を安全に行えるとのこと。

 このほか、マルチバイト/Unicode文字セットを使用するデータベースへの実装とデータキャプチャのサポート、IBM iSeries上のDB2との間でのデータキャプチャ・配信に対応。MySQL、SQL Server、Sybase、Teradata、DB2 z/OSのサポートも強化された。

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