日立ソリューションズ、Microsoft Dynamics事業のグローバル統括推進センターを米国に設置


 株式会社日立ソリューションズは9日、10月に向けて、米国拠点のHitachi Solutions Americaに、日立ソリューションズグループのMicrosoft Dynamics事業のグローバル統括推進センター「Microsoft Dynamics Global Center of Excellence」を設置すると発表した。これによって、米国・欧州・日本・中国の4拠点を密接に連携させ、グローバル企業に向けた世界均一のサービスをワンストップで提供できる体制が整うという。

 日立ソリューションズでは4月に、米Hitachi Consulting Corporationから米国と欧州の拠点にMicrosoft Dynamics事業が移管されたことを受け、日本や中国の拠点と連携して、ERPアプリケーションの「Microsoft Dynamics AX」やCRMアプリケーションの「Microsoft Dynamics CRM」について、導入コンサルティング、システム構築、運用・保守サービスを提供してきた。

 その一方で、グローバル展開する企業からは複数の国を横断したシステム構築を望む声が増加しており、開発環境やテンプレート、品質の均一化など、世界規模でのノウハウの共有や人財の育成を進めているという。

 今回設置された「Microsoft Dynamics Global Center of Excellence」は、Microsoft Dynamics事業の推進を目的に拠点(日本・欧州・中国・アジア)ごとに設立予定の「Center of Excellence」を統率し、マーケティング戦略やアライアンス戦略の共有を促進する組織。また、顧客企業やプロジェクトの情報を一元管理するとともに、拠点間の人財の流動化を図って、人財の育成とノウハウの共有を推進するほか、各拠点の強みを生かしてテンプレートなどの製品やサービスの開発を分担することで、効率的な事業投資を実現するとしている。

 なお日立ソリューションズでは、「Microsoft Dynamics Global Center of Excellence」を中核として、業種テンプレートの開発やクラウド化によるサービス提供などを推進することで、Microsoft Dynamics事業の売上高を、2015年度100億円まで拡大する計画である。

関連情報
(石井 一志)
2012/7/10 18:00