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日立Sol、PLMシステムとDynamics AXの連携モジュール

設計部門と製造部門の情報共有を実現

 株式会社日立ソリューションズ(以下、日立Sol)は23日、蘭To-Increase B.V.(以下、To-Increase)と販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、組立製造業の設計部門と製造部門の情報共有を図る「To-Increase Product Engineering for Microsoft Dynamics AX」モジュールを、6月24日から提供開始する。

 このモジュールは、PLM(製品ライフサイクル管理)システムと連携し、品目やBOM(Bill of Materials)などの情報を設計部門と製造部門で共有するためのもの。日本マイクロソフトのERPソフト「Dynamics AX」上で動作し、Dynamics AXとPTCなどのPLMシステムとの連携機能を提供できる。

 このソリューションを利用すると、設計部門や製造部門は、最新の設計情報や仕様を迅速に把握できるようになるほか、設計変更の履歴管理を実現する。また変更の際には、ほかの工程への影響度合いや部品の在庫状況を事前に調べることも容易になるという。

 具体的なシーンとしては、例えば、設計変更の必要が生じた際に、Dynamics AX上で製造工程の進ちょく、受注や出荷の状況、在庫への影響を確認した上で、設計変更の適用可否やタイミングを判断することが可能になる。また、製造部門や販売部門からの設計変更依頼を、Dynamics AX上で設計部門と共有できる点もメリットとのこと。

 なお日立Solでは、米国拠点にDynamics事業の中核となる「Global Center of Excellence」を設置し、グローバルにノウハウや案件を共有している。今回のモジュールも、こうした取り組みの中で、欧米のグローバル企業に導入して実績を確認したとしている。

石井 一志