IFSジャパン、コンポーネントを選んで使えるERP新版「IFS Application 8」


IFS Application 8のコンポーネント一覧

 ERPソフトベンダーのIFSジャパン株式会社は7日、「IFS Application 8」の国内販売を開始した。

 IFSは「サービス・マネジメント&設備資産管理」「プロジェクト管理」「生産管理」「サプライチェーン管理」の4つの主要な業務プロセスを重視する業種にフォーカスし、ERP製品であるIFS
Applicationを展開している。

 IFS Applicationには、業務別にさまざまなコンポーネントが用意されており、自由に組み合わせて使えるのが特長。基本コンポーネントに「会計ルール」「エコ・フットプリント管理」「ライフサイクル管理」「文書管理」「BI」「品質管理」「ケースマネージメント」「プロセスモデル」があり、この上に業務別コンポーネントが多数用意されている。

 例えば、財務向けには「一般会計」「プロジェクト会計」「予算管理」「連結会計」「買掛管理」などが、人材リソース向けには「従業員管理」「採用管理」「能力開発管理」「教育管理」「経費管理」「給与管理」などが、製造業向けには「原価管理」「作業実績管理」「制約型スケジューリング」「製造オーダー管理」「コンポーネントMROなどが、サプライチェーン向けには「在庫管理」「購買管理」「受注出荷管理」「需要予測」など用意されている。

 アジャイル開発された新版では、さまざまなフィードバックが反映されており、実に782もの新機能が搭載されたという。例えば、製造業向けには「製造実績管理」「MRO構成品整備」「セールスコンフィギュレータ」「試作品の生産管理」を支援する新機能が搭載された。

 また、新たにタッチパネルに対応した新しいユーザーインターフェイス「IFS Enterprise Explorer」を実装。iOS・Android端末をはじめとするタッチ入力装置でIFS Applicationが利用できるようになっている。将来的にはARを活用した機能なども実装予定。例えば、管理対象をiPhoneのカメラに写すと管理情報などがAR情報として画面に表示される。そこから、修理個所の特定や作業指示などを確認できるという。

 IFSジャパンは1997年に設立した会社。100社以上の導入実績があり、TOTO株式会社や株式会社ナナオ、山洋電気株式会社、東海ゴム工業株式会社などの製造業に支持されているという。

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(川島 弘之)
2012/6/7 13:50