2012年の国内ソフト市場は前年比成長率3.4%~IDC予測
IDC Japan株式会社は23日、国内ソフトウェア市場予測を発表した。
2011年の国内ソフトウェア市場は2兆1549億4900万円(前年比成長率0.8%)となり、東日本大震災の影響によるマイナス成長は逃れたものの、2010年からほぼ横ばいで推移した。大分類別に見ると、アプリケーション市場規模は9002億4700万円(同0.1%)、アプリケーション開発/デプロイメント市場は4510億9800万円(同0.8%)、システムインフラストラクチャ市場は8036億400万円(同1.6%)となった。
2011年の同市場における売上シェア1位は日本マイクロソフト、2位は富士通、3位は日立、4位は日本IBM、5位はNECだった。
2012年の同市場は2兆2287億5100万円(前年比成長率3.4%)で拡大し、2011年~2016年の年平均成長率(CAGR)は3.2%と予測。リーマンショック以降、2010年にプラス成長へと回付したソフトウェア市場は、2011年の東日本代診足の影響よって成長が一時的に止まったものの、2011年下半期には回復していることから、企業は世界市場における競争力の奪還に向けて、新たなソフトウェアの投資を再開していくと予測している。
また、ソフトウェア機能別に2011年~2016年のCAGRを見ると、エンタープライズソーシャルプラットフォームが58%で急速に拡大すると予測。続いて、PaaSを構築する開発/デプロイメントソフトウェアが27.6%、仮想化ソフトが17.5%と予測している。
2011年~2016年のCAGRが7%以上で市場拡大するソフトウェアとしては、オムニチャネル化環境で複雑化する顧客管理に向けたマーケティング、ワークスタイル変革の中で利用拡大する会議アプリケーション、ビッグデータで注目されるサーチ・ディスカバリ、マルチデバイス化するデスクトップ環境の仮想化に不可欠な仮想クライアントなどのソフトウェアが挙げられるという。