日本オラクルのデータベースマシン「Exadata」、ケーズホールディングスの基幹システム統合基盤に採用
日本オラクル株式会社は24日、株式会社ケーズホールディングスが、データベース向けのエンジニアードシステム「Oracle Exadata」を基幹系システム統合基盤として採用し、稼働を開始したと発表した。
家電量販店のケーズデンキなどを運営しているケーズホールディングスは、日本国内に約380店の店舗数とネットワークを擁しているが、ビジネスの拡大と店舗数の増加に伴って、同社の基幹系システムが取り扱うデータ量が大幅に増加していたという。このため同社では、東芝情報機器の協力を受け、5カ年中期計画に基づくシステムの再構築プロジェクトを2007年より開始した。
このプロジェクトでは、基幹系システムを構成する売掛・発注、物流、顧客領域のシステムを統合し、複雑化するシステムと巨大化するデータへの対応、パフォーマンスが高く堅牢なシステムへの移行、効率的な運用体制と管理のしやすい環境の整備といった3つを目標に掲げていたが、2010年8月に「Oracle Exadata」を基幹系システムの統合基盤として採用することを決定。2011年9月には、複数基幹系システムの一部稼働を開始している。
また現在は、中期計画に基づき、基幹系システムを構成する全システムの統合を進めています。この新基幹系システムのバッチ処理では、従来8時間以上かかっていた夜間バッチ処理が約1.5時間に短縮するなど、パフォーマンスの大幅な向上を実現した。さらに今後は、基幹系システムのバックアップを強化して、システムのBCP対策を拡充することを計画している。