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富士電機、基幹システムの統合基盤としてデータベースマシン「Oracle Exadata」を採用

夜間の日次バッチを最大50%高速化、全体最適化によるコスト削減効果も

 日本オラクル株式会社は26日、富士電機株式会社が、次期基幹システムのデータベース統合基盤として、データベースマシン「Oracle Exadata」や統合管理ツール「Oracle Enterprise Manager」などを導入し、稼働開始したと発表した。

 従来、子会社・部署ごとに汎用機やUNIX系のシステムなど、個別最適化された複数のシステムを構築していた富士電機では、2010年12月に次期基幹システムプロジェクトを発足させ、業務の標準化や業務システムの全体最適化などに取り組んでいる。

 このプロジェクトでは、世界各地の拠点で利用されている受注・手配・出荷・売上の各システムを統合し、新販売管理システムの次期基幹システムを構築したが、データベースシステムの統合基盤として「Oracle Exadata」を採用。2013年5月に稼働開始した。

 また、「Oracle Exadata」を含むデータベース統合基盤構築プロジェクトを円滑に進める目的で、日本オラクルの導入支援サービスを活用した。さらに、システムの安定稼働に向けて、「Oracle Enterprise Manager」やリモート監視サービス「Auto Service Request(ASR)」も導入している。

 なお富士電機では、「Oracle Exadata」により、個々に最適化され運用されていた汎用機からオープンシステムへの移行を実現した結果、業務上の課題だった夜間の日次バッチ処理を最大50%高速化。あわせて、UNIX系の従来システムを「Oracle Exadata」に統合することで、システムの全体最適化の促進と約20%のコスト削減を実現したとしている。

石井 一志