統合監視ツール「Zabbix 2.0」がリリース、ローレベルディスカバリー機能などが追加
ラトビアZabbix SIAは21日(現地時間)、オープンソースの統合監視ソフト「Zabbix」の新版「同 2.0」をリリースすると発表した。ユーザーインターフェイス(UI)の改良、ファイルシステム、ネットワークインターフェイス、監視対象のSNMP OIDなどを自動登録するローレベルディスカバリー機能、Javaアプリケーションの監視機能などが追加されている。
「Zabbix」は、オープンソースでの開発が進められている統合監視ソフト。統合監視に必要な障害検知/通知機能などを備えているほか、多くのプラットフォームに対応したZabbixエージェントが用意されており、多様な環境をサポートしているという。
今回の新版では、35以上のメジャー機能において追加・改善が行われた。まず、ログイン画面やWeb GUIのテーブルとフォームのデザイン改良、ユーザビリティの向上などUI周りを改善。トリガーの重要度の名称・色の変更、ドラッグ&ドロップによるダッシュボード要素の配置、領域の選択をより直感的に変更可能とするなど、カスタマイズオプションも充実させたとのこと。
さらに、従来より備えていた監視対象の自動登録機能に加え、ファイルシステム、ネットワークインターフェイス、監視対象のSNMP OIDを自動登録するローレベルディスカバリー機能に対応。自動登録した監視対象ごとに、自動でアイテムトリガーグラフを生成することもできる。
また自動インベントリーデータ収集機能では、シリアル番号、インストールされているパッケージ、ネットワークアダプタの情報など監視対象の情報を自動的に収集して資産管理情報を設定でき、この情報を障害通知メールにも含めることも可能。監視対象ごとのマルチインターフェイスもサポートしているので、監視対象のプロパティでインターフェイスと監視対象の組み合わせを複数設定できるとしている。