アシスト、PostgreSQL向けサポートサービスをリニューアル~10年間の長期サポートも


 株式会社アシストは17日、オープンソースデータベース「PostgreSQL」について、サポートメニューを一新すると発表した。また同時に、10年間の長期サポートサービスを提供開始する。

 アシストでは、2009年よりPostgreSQLに関するサポートサービスの提供を開始。その後2010年からは、エンタープライズ向けの24時間365日対応サポートを提供するなど、サポート内容を順次拡充してきた。

 今回は、同じくアシストがサービスを提供しているオープンソースデータベースの「MySQL/MariaDB」関連サービスに合わせ、PostgreSQLについてもサポート形態をリニューアルした。具体的には、物理・仮想サーバー1つに対する「サーバ契約」、同一サイトで25サーバーまで対応する「サイト25契約」、法人に所属する人数に応じ、設定されたサービスを提供する「会社契約」の3つをラインアップ。サポートレベルは従来同様、エントリ(サーバ契約のみ)、スタンダード、エンタープライズを用意する。

 価格例は、サーバ契約の場合、マニュアルレベルでの調査と発生事象の再現確認に対応し、平日9~17時対応の「エントリ」が24万円(税別)、エントリの内容に加えてソースレベルの確認や修正パッチの提供、各種ミドルウェアのサポートなどを含めた「スタンダード」が44万円(税別)、スタンダードの内容はそのままに、時間を24時間365日に拡張したエンタープライズが88万円(税別)。いずれも問い合わせ回数は無制限。

 また今回は、ミッションクリティカルシステムで利用している企業を主な対象として、10年間の長期サポートも開始した。このサービスはSRA OSS, Inc. 日本支社と共同で行うもので、PostgreSQL開発コミュニティからのプロダクト提供開始日より10年間、対象製品をサポートする。

 サポートは、プロダクト提供開始日より5年間の「FULL SUPPORT」、その後2年間の「CONTINUOUS SUPPORT」、さらにCONTINUOUS SUPPORT終了後3年間の「EXTENDED SUPPORT」といった3段階に分かれており、合計10年のサポートが提供される。

 FULL SUPPORTでは、不具合発見時のコミュニティへのバグ報告、パッチ提供(ベストエフォートおよび入手はコミュニティから)を実施。CONTINUOUS SUPPORTおよびEXTENDED SUPPORTでは、不具合発生時の回避策の提示、および個別見積でのパッチ提供を実施する。価格は、FULL SUPPORTとCONTINUOUS SUPPORTが同額、EXTENDED SUPPORTは2割増しとなる。

 提供期間例として、PostgreSQL 9.1の場合は2011年9月にプロダクト提供を開始しているため、FULL SUPPORTが2016年9月まで、CONTINUOUS SUPPORTが2018年9月まで、EXTENDED SUPPORTが2021年9月までになるとのこと。

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