TIS、BCP策定・実装に関する無償アセスメントサービスを拡充


 TIS株式会社は1日、BCP(事業継続計画)の策定から実装までをサポートする「BCPソリューション」のラインアップ強化を発表した。

 同社のBCPソリューションは、「BCP策定」と「BCP対策実装」の2フェーズで構成され、策定のためのコンサルテーションから、それを支えるITシステムの実装までをワンストップに支援できるのが特長。

 今回は「BCP対策実装」フェーズで、BCP対策に関する投資対効果(ROI)を測る無償診断メニューのラインアップを強化。既存の「マシンルーム診断」に加え、「仮想デスクトップTCO/ROI診断」「ディザスタリカバリ(DR)/バックアップリカバリ診断」「セキュリティ診断」を追加する。

 これら診断シリーズは、BCP対策を実装する際に検討すべきテーマごとに提供する無償のアセスメントサービスで、各テーマに関して20~90分のチェック項目のヒアリングや現地点検を実施し、事業継続に対するリスクや投資対効果を洗い出し、最短5営業日で対策とともにレポートする。

ソリューション全体像

 具体的に「仮想デスクトップTCO/ROI診断」では、在宅勤務などを実現する仮想デスクトップ環境を検討する上で見えにくいTCO削減効果やROIを、顧客の業務や実際のワークスタイルなどをヒアリングしてレポートする。

 「ディザスタリカバリ/バックアップリカバリ診断」では、情報システムの重要度を「ビジネス観点(事業ごとの災害時の社会的役割、取引先との関係など)」「情報システム観点(情報システムごとの特性、バックアップ状況)」の2つの観点で整理し、重要度に応じた「DRレベル」「DR目標(RTO/RPO/RLO)の目安」「現状と改善案」をレポートする。

 「セキュリティ診断」では、事業継続を脅かすセキュリティの脆弱性に対応するため、ISMS(ISO27001)が要求するレベルを基にした問診票を使ってヒアリングし、セキュリティリスクと強化ポイント、および対策案をレポートする。

 同社では、BCPソリューションを今後1年間で300の企業・自治体に提供することを目標とする。そこから派生するITアウトソーシングやクラウドなどの各種ITサービスを提供し、東日本大震災以降高まるBCPに対してワンストップの支援を行う方針。また、「サプライチェーン管理/生産管理診断」「ネットワーク診断」「地盤・建物のリスク診断」などもラインアップに追加していく予定。

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