NECが理研に2億円支払い~スパコン「京」の途中離脱で


 日本電気株式会社(以下、NEC)と独立行政法人理化学研究所(以下、理研)は22日、スーパーコンピュータ「京」のプロジェクトをNECが途中で離脱した件について、和解が成立したと発表した。

 「京」は理研と富士通が共同開発したスーパーコンピュータ。開発当初は富士通以外にNECと日立がプロジェクトに参画していたものの、2009年5月に離脱していた。理研は両社の離脱に伴い損害が生じたとして、損害賠償の民事調停申し立てを行っていたが、今回、裁判所の調停勧告に従って、NECが理研に2億円を支払うこと、ならびにNECが保有する同プロジェクト関係の知的財産権を理研ほかに無償許諾することを主な条件として、和解が成立したという。

 なお「京」は、864筐体(CPU数8万8128個)の設置がすでに完了しており、スーパーコンピュータの性能を競うTOP500リストにおいて、2回連続で首位を獲得している。

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