パナソニック システムネットワークス、EMCの「Celerra NS-480」を利用してファイルサーバーを統合


 EMCジャパン株式会社は17日、パナソニック システムネットワークス株式会社が同社のユニファイドストレージ「Celerra NS-480」を導入したと発表した。全社員約8000名が業務で使う社内のファイルサーバーを統合したほか、東京・福岡間でのディザスタリカバリ(災害対策:DR)を実現したという。

 パナソニック システムネットワークス株式会社は、パナソニックの社内分社であるシステムソリューションズ社と、グループ企業のパナソニック コミュニケーションズが統合され、2010年1月に発足した。この統合に伴いパナソニック システムネットワークスでは、両社が保有していたファイルサーバー統合を企画。システムソリューションズ社のファイルサーバーが障害や運用管理に悩まされていたことから、ストレージ専用機の採用を決めたほか、リストア作業の時間短縮を狙い、DR環境の構築も重要な要件の1つとして検討したという。

 このプロジェクトにおいてEMC製品が採用されたのは、Windows環境との親和性の高さ、管理機能の柔軟性、信頼性、可用性、圧縮・重複除外機能などが評価されたため。プロジェクトではファイルサーバー統合に加えて、東京・目黒の本社と福岡事業所に設置したユニファイドストレージ同士で「Celerra Replicator」機能を用い、筐体間の遠隔バックアップを実施している。さらにこのDR環境については、RPO(目標復旧時点)をできるだけ短くするため、帯域制御機能を利用して昼間にもレプリケーションを実施しているとした。

 また、ユニファイドストレージの圧縮・重複除外機能を利用することで、業務データの移行期間を短縮。さらに現在の運用においても、バックアップファイルの容量を平均20%、最大で40%近く削減できているとのことだ。

 なおこの案件については、パナソニック ソリューションテクノロジーがシステム構築を担当している。

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