ジャパネットたかた、日本IBMの「Storwize V7000」を統合ストレージ基盤に採用


 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は31日、株式会社ジャパネットたかたのITシステムにおいて、基幹システムおよび情報系システムの統合ストレージ基盤を刷新したと発表した。8月より稼働を開始している。

 ジャパネットたかたでは、2001年に生放送でのテレビショッピングを開始しているが、この10年で売上高が3倍以上に伸び、通販の会員数が増えるにつれて、ITシステムで処理するデータ量が年率15%の割合で増加している。こうしてデータ量が増加すると、必要なデータへのアクセス速度が遅くなり、ひいては業務スピードが低下するため、データ容量増加だけでなく、データアクセス速度の高速化にも対応する必要があるという。

 そこでジャパネットたかたは、日本IBMのミッドレンジストレージ「IBM Storwize V7000」を採用して、基幹システムと情報系システムの統合ストレージ基盤を刷新。増加する一途のデータ容量への対応と、業務システムのスピード向上を図ったとのこと。「Storwize V7000」は、他社製品を含めたストレージ仮想化機能によって、異機種混合のストレージ環境を一元管理できるほか、使用頻度に応じてデータを自動階層化し、データへのアクセス速度を向上させる「Easy Tier」などの機能を備えており、こうした点が評価された。

 さらに、データへのアクセス速度については、「Storwize V7000」に搭載されたSSDのみを活用することで、販売実績の集計処理では約10倍のアクセス速度を達成し、プロモーション分析業務や商品分析業務の効率を劇的に向上。バックアップについても、差分のみを複製することでバックアップ時間を短くする「FlashCopy」機能により、従来は約180分かかっていた基幹データのバックアップ時間が、30分程度に短縮されたとのこと。

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